チェリオの「オーガニック(有機栽培)茶」

2001年の「有機栽培緑茶」の発売以来、チェリオでは、有機栽培茶を使用したお茶を約20年販売し続けています。チェリオの「有機緑茶」は、国産の無化学農薬・無化学肥料による有機栽培茶葉を100%使用しています。生産者である「永田茶園(本社:京都府城陽市)」の永田幸吉会長、永田恭士社長にお話を伺ってまいりました。永田茶園では、「トンボが飛ぶ茶畑のお茶を届けたい」をテーマに、自然との共生を大切にしながら、大人も子供も安心して飲めるお茶を栽培していただいております。
▲「永田茶園」左:永田幸吉会長 右:永田恭士社長

「永田茶園」の栽培方法について

「永田茶園」の有機栽培では、化学農薬を使用せずに、クモやトンボ、テントウムシやカマキリといった「益虫」に茶に着くアブラムシやダニなどの「害虫」を食べてもらうことで茶葉を守っています。化学肥料に頼らず、茶葉本来の生命力を、時間をかけて引き出します。自然の土で、茶樹を4~5年かけてゆっくり育て、しっかり根を張らせます。根から自然の栄養をたっぷり取り込むことで、生命力の強い茶葉が育ちます。また、隣の畑から飛んできた農薬の残留も認められません。特に海外では、基準が厳しく、残留農薬検査に合格したものしか出荷できません。最新の残留農薬の分析装置を設置し、すべての原料の安全を確認後に出荷されたものを使用しています。

有機栽培へのこだわり 

日本が高度成長期を迎えた頃、お茶の栽培も生産性を求めるあまり、大量の農薬や化学肥料を撒くことが当たり前になっていきました。農林大臣賞を受賞するほど高い製茶技術を習得した「永田茶園」創業者永田愛二郎さんは、病気に悩まされるようになります。虫がいなくなった茶畑を目の当たりにし、「自分の体調が悪いのは、毎日飲んでいるこのお茶のせいかもしれない」と深い疑問を抱きます。自分の体調の変化や家族のこれから先を考え、無化学農薬・無化学肥料の有機栽培への取り組みを始めました。それ以来、永田茶園は、トンボが飛ぶ茶畑を守り、自然と共生しながら大人も子供も安心して飲めるおいしいお茶をお届けしています。

有機JAS認証の先駆け「永田茶園」の取り組み

有機栽培が認知され出した頃、有機栽培は自己申請制だったため、在留農薬が検出される商品もありました。やがて本物志向の顧客から「有機栽培の証明がほしい」と頼まれ、永田幸吉さんはドイツの専門家や東京の茶関連会社6社らで「日本有機農業協会(NYNK)」を設立(現在「日本オーガニック&ナチュラルチーズ協会(JONA)」)し、現在の有機JAS認証の先駆けとなりました。現在日本では、農林水産省が「有機JAS認証」の規定を定めています。有機農産物と有機農産物加工食品を「オーガニック」として表示(販売)する場合、生産者や加工業者は、登録認定機関の検査・認証を受け、有機JASマークを付けることが2000年から義務付けられるようになりました。チェリオの「有機緑茶」は、有機JAS認証取得商品です。

未来のオーガニックについて

日本はヨーロッパやアメリカのようには有機栽培の普及がなかなか進みません。近頃日々の生活の「健康」について見直され、健康志向が広がりつつあります。チェリオでは、無化学農薬・無化学肥料栽培の安心・安全のお茶をこれからも皆様へお届けします。